
佐賀県を代表する伝統的な工芸品をご紹介します。
日本磁器発祥の地といえば有田町です。
白磁にブルーの絵だけだったのは初期のころで、やがて中国から入った原料と技術をもとにカラフルな色絵付がされるようになり、さらにオランダとの交流によりヨーロッパの感覚が加わって、さまざまの異質の文化が溶け合ったことにより、有田焼は次第に目を見張るような華麗なものに育っていきました。
最近では伝統の美術工芸品や食器は勿論のこと、磁器の特性を生かした新しい分野の建築用タイル、化学工業用磁器、高圧碍子なども造っています。
毎年、ゴーデンウィークには陶器市が開催され75万人の人々でにぎわいます。
伊万里焼は、さかのぼること遠く江戸時代に鍋島藩の御用窯として、その卓越した技法を守るため、大川内山に優秀な細工人や画工を集めて色鍋島など技術の粋を結集させて製陶にあたらせたのが始まりです。
ここには明治の廃藩に至るまで鍋島の御用窯が置かれていましたが、陶技の秘法を漏らさぬよう、大川内山の入口に関所を設け、人の出入りを厳しく規制するとともに、焼成された焼物についても市販されることなく将軍家、諸大名への献上贈答品、藩庁用品として用いられ珍重されていました。
現在でも鍋島の技法はもちろん、新たな技術も取り入れた多くの窯元が大川内山に点在し、鍋島等の様式美を受継いだ物から現代の生活感覚に調和した物まで多くの種類の焼物を生産しています。